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2007.11/06 [Tue]
デーモン3ブラケットと痛みについて

患者さんから感想文をいただくと見えてくるものがあります。そのひとつが痛みについてです。セラミックブラケットを以前は多用していました。見た目がよく患者さんに喜ばれるからです。
しかしすべてがセラミックのブラケットだと摩擦が大きくて歯の動きが悪くなります。これを嫌ってセラミックの真ん中に金属のスロットが入っているタイプの装置を選び欠点を補っているつもりでした。
それでもやはり摩擦は大きいようです。(ケッサツ線やゴムでワイヤーをスロットに押さえつけるのですが、おそらくこのケッサツ線とセラミックの間で大きな摩擦が生じるためスロットとワイヤーの間の摩擦も大きくなってしまうと想像しています。つまり適切な遊びがないためワイヤーの滑りが悪くなると思うのです。少々わかりにくい話です。)
このセラミックブラケットを使用した患者さんからは痛みが大きいという感想をいただいています。
最近、人気のあるのがデーモン3という装置です。これを使用してから痛みに関してかなり問題がなくなりました。
すごく細いワイヤーを使用しているのもかなり関係しているようです。直径0.012インチ(約0.3mm)のワイヤーを一番最初に使うようになってからはデーモン3ではなくてもサンキンのクリアブラケット(プラスチック)でも痛みに関して問題のない方が多いです。
このくらい細いワイヤーでも歯は良く動いてくれます。
ではセラミックブラケットに細いワイヤーを用いてはどうかというアイディアもありますが私は難しいと思っています。摩擦が大きいためにワイヤーが太くないと頻繁に折れてしまうのです。
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- [矯正のこと・歯のこと]
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