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ドモン矯正歯科BLOG

矯正歯科のこと、最近の出来事など気ままに綴るブログです

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実現不可能に思えることでもステップを細かく設定するとうまくいく

こんにちは!
ドモン矯正歯科、院長のドモンです。

皆さまご存知の通り、矯正歯科治療は自費治療の方がほとんどです。
ただし2つの例外があります。

1つは顎変形症といって大き過ぎたり小さ過ぎる顎の大きさを外科手術で適切な
サイズにし、かつ矯正歯科治療を併用する場合に保険診療の適応が受けられます。

2つめは先天異常(厚労省の定めた疾患、障害という制限がありますが)のある方
も保険の対象になっています。当初は唇顎口蓋裂のみが対象とされていましたが、
近年その適応範囲が拡大されてきています。(詳しくは日本矯正歯科学会のホーム
ページをご覧ください。)

今日はこの2つめ関連の話です。

知的障害だけでは、矯正歯科治療の保険の対象にはならないのですが、先天異常
の方のなかには発達の遅れがある方も少なからずいらっしゃいます。違和感のある
装置を使い、治療が長期間に渡る矯正歯科治療ではコミュニケーションが特に重要
なため、なかなかの困難を伴うことがあります。

でも多くの先輩矯正医と患者さんが苦労しながらもいろいろな経験を積んでくれた
おかげで僕ら矯正医が近頃、少しはお役にたてるようになってきたかもしれません。

先日も最初は、歯型をとるのが極めて難しかったお子さんが、何度も通院したこと
でだいぶ慣れてきて、かなり上手に歯型をとることができるようになりました。

上手に歯型をとるには患者さん側のリラックスがとても大切なのです。緊張してい
ると嘔吐反射が強くなります。過緊張によって過敏になり反射が起きやすくなる
からです。

僕らはさまざまな工夫をして過緊張状態を起こさないように、場合によっては回数
をかけて慣らしていきます。そうすることで成功率が高まります。一度、成功する
と本人も自信がつき、過緊張状態から脱するので反射が起こりにくくなります。

別な例としては、本来ならがっちりした固定式の装置を使用したい時でも、わざと
外せるタイプの装置からスタートすることがあります。外せる装置からスタート
することで、ハードルがかなり低くなります。歯の移動速度という意味では
固定式に全くかなわないとしてもそれはここでは度外視です。

何度も通院しているうちに、医院の雰囲気に慣れてきます。いつのまにか
固定式の装置にもチャレンジできるようになっていました。結局、最初は不可能
かもしれないと諦めていた固定式の装置がつけられたのです。お子さんのみ
ならず親御さんにも大きな自信がもたらされたのではないかと思います。

ここまではカッコの良いことばかり書きましたがこれには大きなかつてのカッコ
の悪い失敗の経験がベースになっています。

もう15年以上前のことだと思いますが、当時、自閉症のお子さんに固定式の
ヘビーな装置を使おうとしてうまくいかなかったことがありました。その方法が
目標まで最短で到達するやり方だと思っていたのです。その時は回り道な
ようでも、目標に向かって細かくステップを設定するという配慮ができません
でした。お子さんにも親御さんにも悲しい体験をさせてしまったと反省して
います。

実現が困難な目標であっても工程を3~5段階程度に分解して小目標を設定
することで、時間はかかりますが、かなり良い線までもっていけることがあり
ます。この方法は、保険の対象ではない方にも応用できると思います。
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